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内航船乗船体験

内航船乗船体験

夏季休業中に実際に仕事をしている船舶に乗船し仕事内容や船内生活を学べる内航船乗船体験に1年生25名が参加しました。
25名の内訳は、タンカー船が6名、貨物船が9名、RORO船が5名、セメント船3名、石灰石専用船に1名、LPG船に1名となりました。
今回は、平成商運株式会社の平成丸に7月30日~8月4日までの6日間乗船した笠原君の乗船体験の報告です。

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1日目
津久見港に着岸する様子を岸壁から見学し、着岸後に乗船しました。出港の時の事を考えて沖側のアンカーを入れておくことも初めて知りました。その後、積荷役が始まりました。
荷役中に、自分の部屋に荷物を置き、その後、船内の説明を聞きました。

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荷役終了後、境港に向けて出港作業を船橋(ブリッジ)から見学しました。入港の様子とは違い見る場所によって見え方が違うなと感心しました。

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2日目
関門海峡通過、航路見学、航海当直を経験しました。

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航海当直は、見張り、操船、通信が主な業務です。その中でも、周囲の状況を確認することが最も重要であることを知りました。目視による確認はもちろん、レーダーによる遠距離の見張りを並行して行っていました。また、船では居眠りでの事故が一番多いことを伺い、今後就職した際にも注意しないといけないと思いました。

午後から入港準備や錨鎖の状態を見学しました。

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3日目
境港に入港後、機関室の見学と機関日誌の記入方法を学びました。
機関部は、2名体制の当直で、基本的には、主機、過給機といった機器の排気温度、潤滑油の圧力など計器類の監視を行っていました。制御室のモニターで必要なデータを得ることはできますが、その数値と現場の数値をダブルチェックすることで正確な値が分かることを知りました。装置は壊れたり、エラーが生じる可能性があるということを念頭に置き当直にあたるべきだと感じました。

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午後から津久見港に向けて出港しました。
船から見る陸上の夜景が綺麗だったので思わず写真を撮りました。

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4日目
津久見港沖で錨泊
錨泊中の作業を甲板部、機関部で見ることができました。
甲板部は、錆打ちやペンキ塗り、各機器のグリスアップ及び故障箇所の修理を行っていました。

機関部は、整備作業が主な仕事ですが、機器が停止している場合は、その関係部品を点検するなど不具合部分を早期に発見し常に安全な状態に保つよう作業をしていました。

5日目
津久見港入港、荷役、松山に出港
機関室の入港作業を見学しました。入港作業後は、毎日食事を作っていただいている(事務部)賄いの仕事について勉強させてもらいました。
賄い作業は、機関部が行っており、朝、昼、夕ともおいしい料理を作っていただきました。

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6日目
松山港に着岸後、下船し帰宅しました。




今回の乗船実習を体験し、必要だと思ったことは、学校で教えてもらったことはしっかりと吸収しないといけないということです。
座学で学んだ事が、実務に直結していたり、また、その応用として使われたりしていたので、座学、実習、実技において細かい部分まで吸収し今後の役に立てたいと思いました。
また、機関部では、練習船での機関停止作業は今回乗船した機関と作業手順が似ており、もう一度、練習船での作業手順を復習する必要があると感じました。


笠原君だけでなく、他の24名も今回の乗船体験を、今後の課題や目標ができたのではないでしょうか。
その目標が達成できるようますます意欲的に学習に取り組み大きく成長してもらいたいと思います。
これからも実践力の向上に向けて頑張って下さい。お疲れ様でした。

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